世界経済フォーラム(WEF)は2023年1月11日に、「Global Risks Report 2023」というグローバルリスクに関する調査レポートを発表しました。このレポートは、学術、ビジネス、政府など多方面の分野から選ばれた1,200人以上の専門家による、グローバルリスクの評価から作られたレポートです。
80% 以上の調査対象者は「今後2年間にはジェットコースターのような起伏が続く」と予想し、最も重要なリスクとして、「生活(物価)危機」、「自然災害や異常気象」、「地政学的対立」を選びました。
一方、10年先のリスクとしては、「気候変動対応(削減)の失敗」、「気候変動対応(適応)の失敗」、「自然災害や異常気象」、「生物多様性の減少と生態系の崩壊」がトップ4に挙げられています。
「自然災害や異常気象」、「気候変動対応(削減)の失敗」、「社会統合の低下と社会の二分化」、「サイバー犯罪の拡大とサイバー不安定化」のリスクは、前年から変化がないものの、今も重要なリスクであり、注意する必要があります。
このレポートは、企業のリスクマネジメントを検討する上で重要な情報源となります。
未来のリスクを予測することで、危機管理広報やコミュニケーション戦略など、予防策を講じることができます。
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