コミュニケーション戦略米マクドナルド有名人コラボメニューに批判、フランチャイズ加盟店が不快感表明
2023.03.02
米国のマクドナルドが提供する有名人コラボメニューが、売り上げに寄与している一方で、一部のフランチャイズ加盟店からは、価値観に合わないとの批判が集まっていることが、ウォールストリート・ジャーナルによって報じられました。
加盟店によると、カーディ・Bやオフセットなどの有名人とのコラボレーションについて、マクドナルドの価値観と合わないとする懸念があるようです。一部のオーナーは、アーティストとの関連性を懸念して、カーディ・Bとオフセットの食事のプロモーションを断っているとのことです。
報道によれば、カーディ・Bの音楽には子供向けの音楽としては不適切な言葉が多く含まれているため、加盟店の中には、そのような音楽がマクドナルドの家族向けに合わないと考えるオーナーもいるようです。一部のフランチャイズ加盟店では、食事の提供を拒否し、店舗から販促品を撤去する動きもあるとのことです。
マクドナルドは声明で、「常に気を配り、不快感を与えるような言葉を避けるよう注意している」と述べ、フランチャイズ加盟店と協力して、会社のブランド価値を混乱させないよう、整合性を確認する必要があるとしました。フランチャイズ加盟店が同意しない場合、明確な拒否方法があるべきだとしています。
参照元:McDonald’s Cardi B and Offset Promotion Draws Pushback From Some Restaurant Owners
カーディ・Bは、アメリカのラッパー・ソングライターで、本名はベルカリス・マリリス・アルマンザーといいます。彼女は2010年代に活躍を始め、2017年にリリースされたシングル「Bodak Yellow」が大ヒットし、一躍注目を浴びました。その後も、数々のヒット曲をリリースし、グラミー賞などの音楽賞にも輝いています。
一方、オフセットは、同じくアメリカのラッパー・ソングライターで、本名はキアリ・ケンドレル・セファスといいます。彼は、アトランタ出身のヒップホップグループ「Migos」のメンバーとしても知られており、グループとしても多くのヒット曲を生み出しています。また、彼自身もソロ活動を行っており、数々のヒット曲をリリースしています。
マクドナルドがカーディ・Bやオフセットとの提携を発表したことについて、社内から反発が起こっている可能性があることは否定できません。しかしながら、この反発がどの程度広がっているかは不明です。一部の社員からは、彼らの音楽が「不快な言葉」を含んでいるため、マクドナルドのブランド価値にそぐわないとの意見が出ているかもしれません。
マクドナルドは、フランチャイジーと協力して、会社のブランド価値を保護するため、提携する企業やアーティストが会社の理念や価値観に合致しているか確認する必要があると考えます。もしフランチャイジーが提携に同意しない場合、または提携がマクドナルドのビジネスモデルに合わない場合は、それを拒否することができる明確な方針が必要です。フランチャイジングビジネスは、他のビジネスとは異なる独自のダイナミクスを持っているため、このような局面に対応することは非常に重要です。
30分でわかるリスクコミュニケーション無料相談
どのようなコミュニケーション戦略を施策したら良いかお悩みの方は、ぜひご相談ください。
30分でご相談をお伺いし、的確なリスクコミュニケーションアドバイスをいたします。
リスクコミュニケーションについて学びを深めたい方
日本リスクコミュニケーション協会では、各種認定資格講座をご用意しております。
未経験者でも受講可能な「リスクコミュニケーション(RC)技能認定第1種」と、2年以上の実務経験を踏まえて、外部に有償でアドバイスできる知識を習得できる「認定リスクコミュニケーション(RC)アドバイザー」認定資格講座になっています。