コラム・対談経営者に信頼されるリスクコミュニケーターになるには?
2021.04.02
今秋からスタートするRCアドバイザー認定講座。現在シラバスを作っている最中ですが非常にレベルが高い内容に仕上がってきております。講師一同全力で日本全体のRC(リスクコミュニケーション)力の強化のために考え抜いております。是非ご期待ください。
RCIJが掲げているビジョンは、「日本が世界一の危機管理先進国になる環境を作る」です。
有事の際、国や組織は内外のステークホルダーと適切なコミュニケーションをとることが必要不可欠です。それを私たちは新型コロナをきっかけに各国リーダーの対応により大きく結果が異なることを目の当たりにし、RCの重要性を強く認識しました。私たちRCIJは、有事でも慌てず迅速に力強く柔軟でしなやかなコミュニケーションがとれる人材を育成することを主眼に活動しています。
RCスキルはもはや経営には必須なスキルとなってきますが始まったばかりです。協会としても「RC力の重要性」を啓蒙してまいります。
さて、先日ある上場企業の経営者様とお話をした際に、どんなリスクコミュニケーターだったら信頼できるか?を尋ねてみました。すると、「難しいなあ・・・」と言いながらも以下の順番で人物像を挙げてくださいました。
1.当社のリスクになりそうなことは、ジブンゴトとして積極的に情報入手に動ける人
2.各部門の現場から情報が寄せられて、すぐ解決に動けるフットワークの軽い人
3.社内事情に精通してコミュニケーション力が高い人
4.社外や専門家とのパイプにも強い人
5.遠慮なく外部目線での指摘をしてくれて、議論ができる人
6.どんな状況でも最後の砦として胆力を持って対応できる人
こちらの経営者の方はかなりリスクセンスが高く、リスクコミュニケーションへの意識も高めですが、事実として信頼されるリスクコミュニケーターになるには高いスキルを求められます。
リスクコミュニケーターとして今すぐできることは何でしょう?
私たちが講義の中でもお伝えしていますが、やはり第一には、「とにかく最新事例に敏感になること」です。同業他社の事例などの研究は非常に参考になります。リスクセンスを上げていくためにもまずはご自身で「リスク」に敏感になってどのように対応すれば良いか、またどのように予防対策すれば良いのかをシミュレーションしておくと徐々にリスクセンスが上がってきます。
感度を高めるためにも、例えば日本経済新聞のThinkやNewsPicsなどでプロピッカーのコメントなどで有識者の意見を参考にするのも手かと思います。SNSについての講義をされている山口真一先生は「今日もどこかで誰かが燃えている」と講義の中で触れていらっしゃいますが、主にSNSの炎上は今や日常となっています。
SNSの炎上例を探した時に、皆さんご自身の会社でもし同じような炎上ケースがあった場合、どのように対応をするかが決められているでしょうか?他社事例は身近なRCの先生として我々を育ててくれる源になります。ニュースを日々見る中で現場で働く仲間同士の会話や経営陣に情報共有して、自分の意見が言えるようになるだけでも大きな前進です。
まずは最新事例に敏感になる!これをキーワードに日々の情報収集を行って共有することから初めてみてはいかがでしょうか?
リスクコミュニケーターにご興味がある方は是非とも説明会動画をご覧ください。30分の無料相談会も実施中です。是非お気軽にお問い合わせください。
contact@rcij.org